ZCarnival2006/1-10


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今から約1年前のことである。

お台場イベントの盛り上がりも一段落し、
肌を刺すような直射日光も少し和らぎ始めいた。

とはいえ残暑もまだまだ続く8月末の定例会。
夜になっても外は蒸していて、汗ばみながら話しをしていた。



あーーー、そういえば、
お台場で最後に、シルバニアさん(現オレバニアさん)が

み・な・さ・ん、

また来年会いましょう~~♪

(^_^)/~



とか言ってなかったけ!?

ちゅーことは、予告済み?

( ^^;) ( ^^; )

やっぱ、来年も、やるか!

そう、あのお台場のラストの抽選会で、
すでに今年の運命は決まっていたのだ。

まーー、それは半分冗談として、
あのときから既に次を目指していたのはホントです。

お台場イベントの後に、来場されたたくさんの方々から、
掲示板への書き込みや、メンバーへのメールが来ました。

ありがとうございました!

スタッフの皆さんお疲れ様!

遠くから参加したけど楽しかった!

初対面なのに親切にしてもらって嬉しかった♪

Forceのみなさんの優しさと笑顔が忘れられません♪

Zの集まりに初めて参加したけど、仲間が出来ました。

そして、みなさんのお話の最後に出てくる言葉、

“また次回も参加したい!”

開催した我々は、なんと励まされたことか!

そして、どれほど癒されたことか!



太陽が傾いて、夕闇がそろそろ忍び寄って来る頃。

フジテレビの巨大でモダンなビルを背景に、

会場は終演のわずかな寂しさが漂っている。



もちろんスタッフ達には疲れが見える。

一日中駆けづり回っていたんだもの。

でも、もう一踏ん張り!



最後の一台の後ろ姿を見送るまで、

そのテールランプが見えなくなるまで、

オレ達のイベントは終わらない。

笑顔を絶やさないで閉幕まで

“Force”の文字を背中に刻む男達が

アスファルトの上で踊り続ける。



帰って行くZオーナーたちが、出口で誘導するスタッフに、

手を振ってくれたり、頭を下げてくれたり、声を掛けてくれたり…



あの感激は、やった者でしかわからないだろうな~。

どんな苦労があっても、すべて帳消し!



そのシーンが蘇ってくるのですよ。

来場してくれたZオーナーたちには、
きっとたくさんの出会いがあったんだと思います。



でも、オレ達も、あなた達に出会えたんですよ。

だから、ボク達のためでもあるんですよ。



もう一度、会いたい。



とてつもない数のZに囲まれ、Z好きの人間達と笑い…

まだ言葉も交わしたことのない人もいっぱいいるだろう。



そうだ、だから…



またやろう!

Z CraZy in the FISCO Episode 2 bookmark Edit

オレ達は、どこのバックアップも受けていない。

でも、メンバー同士の信頼の厚さはどこにも負けない。

そんなオーナーの集まりなら、みんなのために何かできるはず。



オレ達Forceは、たまたま出会えることが出来た。

同じようなチャンスが、たくさんの人にあったのなら、
きっとみんなの輪が広がっていくだろう。



ひとりぼっちで走っている人や、
壊れて困っているけど、一緒に診てくれる仲間がいない人。

顔を合わせたことのない人相手には、
オンライン上では、なかなか聞きづらかったりもする。



べつに、有名になりたいワケじゃないんだ。

オレ達を知って貰いたいわけでもない。

オレ達みたいに“Zオーナー”が
たくさんいることを知って貰いたい。



だから、招待するわけでも、やってやるわけでもない。



一緒に楽しむ。



主役は、Z。



ステージを作るのがオレ達ってわけさ。



出会うことで始まる何かがある。

オレ達もForceが出来る前は、みな他人だった……



お台場をきっかけに、いま一緒にいる仲間達もいる。

今度は、ゲストからホストへ…



よし!第1作目を



越えるモノを作ろう!



ついにSecond Anniversary のスタートは切られた。



いろいろな構想を開始する。



まず、会場はどこにするか?

そして、どんな催し物して、どういうテーマにするか?



やっぱり、Zのイベントだから、クルマに由来する場所にしよう。

しかも、そのクルマを思いっきり楽しめる場所。

全国からのアクセスも良い場所でね。



そうだ!モータースポーツの聖地。

今度からF1が開催されることになった、



改装間もない、

富士スピードウェイ



たくさんのショップのデモカーを並べ、
走行会なども企画してみようか?



巨大な駐車場がたくさんあり、

東京方面から名古屋関西方面、信越方面からも行きやすいじゃん。

そして、日本最高峰の富士山を見ながら、

世界一売れたスポーツカーを眺めるなんて、サイコーに贅沢でしょ。



数々の名シーンを生んだこの場所で、

オレ達もその歴史の息吹を、オーナー達と味わってみようよ。



キマリ★ (^_-)~☆



憧れのFISCO♪



そうとなったら下見に行こう、ってことになった。

遡ること、2005年の9月中旬、tetsuya.さんを先頭に、

シルバニア隊長率いるForce山梨支部、

かずべーちゃん、ひろぽんちゃん、KENちゃん、

通称“チーム風林火山”が、FISCOに集まったのだ。



いよいよ実現に向けての第1歩を踏み出した。

そして、ここから1年という歳月を掛けて作り上げていくこととなる。

こうして、今回の

Force Second anniversary Z Carnival in FISCO

は動き出したのだ。

Z CraZy in the FISCO Episode 3 bookmark Edit

開催日が最大の悩みドコロでしたね。

遠方からの来場者のことを思うと、
前日に休養&準備して(あるいはメンテ?改造?して)
深夜に出発する。



イベント終了して、帰り道に就く。
往路を、夜行特急便で走行しているのだから、
復路は、途中休憩しなければ危険です。



家に到着が深夜~翌日未明
焦って運転すると事故の確率が高くなるから、
気持ちにゆとりを持って運転してもらいたい。



しかも、帰ってから写真を見たり、
いろいろとZずくめの1日をかみしめてもらいたいじゃん。

いきなり、現実の日常に戻ったら味気ないでしょ。
夢うつつと思い出に浸る日があったほうが楽しい。



スタッフの段取りも考えて、
3連休以上の休みの真ん中、



すなわち前後に休みがある日程にしましょう。



お正月とお盆は、帰省があるから却下。

しかも、天敵の渋滞がありますからね。

っていうか、正月は寒いし、お盆は暑い。



昨年のお台場同様、ゴールデンウィーク案もある。
しかし、残りの日数が少ない。



雨の多い梅雨時は避けよう。
そうかと言って、夏の真っ最中では、
スタッフも来場者も暑くてツライ。

何よりも、クルマがツライでしょ。



そうなると、9月~10月が最適ですね。



で、カレンダーを見ると……



あったよ!あった♪



9/16,17,18でどうよ。



最初に下見に行った日から、丁度1年。



9/17をターゲットにしよう。



まだ多少残暑はあるかもしれないけど、
富士の裾野なら少しは涼しくて過ごしやすいはず。



しかも世間一般の人々の行動パターンなら、
お盆で出かけたし、翌週はお彼岸だし、
ということで遠出を控える人が多いでしょう。



まして、18日が敬老の日とあっては、
お年寄りを乗せて長距離ドライブは無い!



紅葉シーズンもまだなので、高速道路の渋滞も、
それほどめちゃくちゃにならないはず!



ここしか…ない!



よし!みんな、いいね?



917だよ!(ポルシェのカンナム仕様みたいだな)



唯一の気がかりは、タイフーン…



この時点では、2006年が台風の当たり年なんてわかんない。

少ない年なら、ほとんど日本に接近しない。



だが、Forceには晴天伝説がある。



気合いと祈りとtetsuya.さんの威嚇で、吹き飛ばせる。



きっと雨は降らないよ。



日程が決まり、

いよいよ内容を考え始める…

Z CraZy in the FISCO Episode 4 bookmark Edit

富士スピードウェイ。

日本最高のサーキット

そして、もっとも歴史のあるサーキット。



今でこそ無くなってしまい、
今回の大改装で、その形跡も消えてしまったけど、
メインストレートの先に、30度バンクがあった。

人が立つことが出来ないほどの傾斜である。

バンクのあるコースなど、今でも希なのだ。



最終コーナーを立ち上がって、スタンド前を全開で通過。

そのまま、猛烈な横Gを受けながら死のバンクを走る。

速度が遅いとラインを維持できず、イン側のバンク下に埋没する。

当時は、世界有数の高速サーキットだった。



現在はシケインや直角コーナーが作られ、
ややトリッキーなコースになったけど…



やっぱ、走ってみたいじゃん!
p(^o^)q



しかも、高橋国光たちが駆け抜けたコースを!
スポーツカーはサーキットが一番似合う。



そんな想いから、メインコースでの走行会をしよう
という企画が持ち上がった。



そう、Zには鈴鹿でもなく筑波でもない。
富士スピードウェイなのだ。



Zがコースを疾走する姿を想像すると、
オレ達は、無性にワクワク、ドキドキしちゃってね。

実現に向けて、出来る限りのことやろうと、みんなで誓った。





3月の雛オフは、今年は分散開催になり、
関東近辺ではForce神奈川支部が先頭になって、横浜で実施した。

その、新春お祭りも終わって一段落した頃、
本格的にFISCOイベントに向けて計画が進み始めた。



実行委員会を設立して、メンバーを選出。

関東の各支部長とお台場の委員会経験者を中心に集める。



これは、大変な会議でしたね。

イベントの成功&来場者が楽しめる、なおかつ安全に。

この目的のために、時には熱くなったりもした。

全員が真剣に、共通の目的へ向けて全力疾走だ。



夜20時に集合して、終わると24時を回っていたりなんてアタリマエ。

定例が行われている東京西部エリアで開催するんだけど、

横浜からも、千葉からも、山梨からも、埼玉からも、

責任感が強いスタッフ達は距離をものともせず集まってくれる。



いろんな角度から、この企画を検証してみるのである。

午前と午後のそれぞれ2ヒートで、
合計60台ぐらいが走れるように設定する。
選出は、当日の朝に抽選会をすることでどうだろう。



ヘルメットやグローブの準備も通達しなければ。

オイルキャッチタンクの設置義務はどうする?

130~32までの、Tバールーフは横転時の規制がでないか?

参加してもらうショップさんに協力してもらって、
走行前のチェックや、走行後の異常の対応はしてもらえないだろうか?

経験者と未経験者を分けないと、平均速度域が違うから危険かも。

それで言ったら、車種別に分けるコトも考えようよ。

事故発生時の保険及び補償問題の確認を、きっちりしておかなくちゃ。

そうそう、故障車の搬送にローダーの協力要請は?

料金体系は低めに設定できれば、気軽に楽しめるよね。

いやいや、安全走行するためには、
技術と整備状態のボーダーラインがいるよ。



調査や確認を

手分けして行っていくのだった…

Z CraZy in the FISCO Episode 5 bookmark Edit

当然のことなんだけど、
目の前のテーマに向かって、マジになればなるほど、
気持ちが高ぶるし、興奮もする。

そうすると、意見の衝突だって出てくるわけ。



クルマを走らせると言うことは、どうしたって危険は伴う。

来てもらった人々には、笑顔で帰ってもらいたい。

マシンに乗っていると言うことは、やはり思いっきり走る機会は貴重だ。

はたして無事に走り終えることが出来るの?



やはり、賛否両論でした。



楽しいと言うことと、安全と言うこと。
同一の次元でありながら、現実問題として対極にある。



自動車メーカーの設計陣や、サーキットの管理者たちが、
死ぬほど悩み、考え、繰り返してきた問題。

少し似た状況で直面してみると、その苦労を垣間見ることが出来る。
大変なことなんだ。



ところが、この問題は思わぬトコロから結論が出た。

当日にレースの日程が入ったのである。

午前と午後と、2レース。どちらもシリーズ戦なのだ。



ものすごい落胆とともに、ほんのわずかな安堵。



そしてメインイベントの変更と言うことで、

計画は振り出しに戻ったのだった。



メンバーは一様に肩を落としていた。それは事実だ。

でも、それくらいでめげない強さがForceにはある。

これだけの顔ぶれが揃えば、何かいい方法も思い浮かぶだろう。



なぁ、もう一度、みんなで考えてみようぜ。

ここからは総力戦となる。

かえってこの転換がメンバーの結束力を高めたのだ。



オレ達は、オーナーズクラブであって、
イベント企画のプロってことじゃない。

だからこそ余計に、小さなコトでも真剣に議論するんだ。



逆に、来場者と同じ、Zオーナーなんだから、
同じ視点で考えることだって出来る。

些細な疑問にも気が付くことも出来るだろう。



それこそが、お客さん達と一体となったお祭りになるのでなかろうか。



オレ達が来場者なら、こんなことが嬉しいんじゃないか?

こういうことで困るかも知れないね、

うんうん、そういうこともあり得るかも知れないよ。



毎回進められていく打ち合わせ。

しかし時には全く決まらないきもあった。

思い通りに進行しないジレンマに、焦りが出始める。



その途中で、行われた山梨支部企画の、春の八ヶ岳ツーリング。

たまには青空の下、高速道路を気持ちよく走ろうぜ。

山梨支部メンバーの綿密な下見や計画で、順調なペースだ。

ビデオ撮影のポイントまで決めてあり、先回りする時間まで計画している。



途中のサービスエリアで長野のZオーナー、
さらには遠く日本海のZオーナーも加わって、
Zの帯が中央道を埋めていく。
    


集まって、走って、初めての人に会って……

Zを眺めて、パーツなどの情報交換で盛り上がる。



あぁ。これなんだね。



そうだ、オレ達はZがあって、仲間がいればそれで楽しいんじゃないか。

自分たちも楽しめる、等身大の企画。



トンネルから抜けるように、

光が見えた。

Z CraZy in the FISCO Episode 6 bookmark Edit

原点に返れば、それはとても単純なことだった。



オレ達は、メインスタンド前のコントロールタワーで、
ストレートを走っていくZを見下ろして、
それで楽しいのか?



主催と言うことで、後ろの控えて
レクチャーなどをFISCOのマーシャルに任せて、
抽選で当たった人たちに走ってもらう。



カーニバルとしては、目玉商品にはなるよな。

でもオレ達の手元に何が残る?

抽選に漏れた人にとって、9/17は何の思い出になる?



来場者の人に、一人残らず楽しんでもらおう。



Z好きなヤツらが、

1日中Zを満喫する日。



コレでいこう。



たくさんのショップさんを呼んで、
新商品の紹介だとか、抽選会だとか、
そんな催し物でにしよう。



超デカイ、

ちょっと贅沢な場所での

ミーティング。



企画内容がまとまってきたので、
FISCO側との交渉及び規制等の確認に入り始める。



そんななか、嬉しい情報が突如飛び込んできた。



もともと第5駐車場で開催予定だったのだが、
使用予定が入ってしまったとのこと。

こちらも、なんとしてもFISCOに拘りたい。

いろいろな打ち合わせの中で、何度もメールでやりとりする。

先方も我々の熱意と誠意を理解してくれて、



なんと!



会場はイベントスクェア

ということになった。



このFISCO側の配慮には、ホントに感謝します。

Force一同を代表して、ありがとうを伝えました。



素晴らしい環境となったわけよ!



売店はあるし、トイレなども完備♪

なんといっても、本コースのグランドスタンドが目の前。

スタンド屋根で日陰もあるから、暑くてもOK。

ベンチが並んでいるから、休憩だって常時可能だ。



地下道を潜れば、ピット側にすぐに行けるし、

レストランもある。



申し分なし!



ん? グランドスタンド?



しかも、レース開催中??



ということで…FISCOに確認したら…



もちろん自由に観戦して頂けますよ。



いつでも観客席で

レース見放題~~♪



もちろん、ハイレグのレースクイーンも



見放題~~♪(のはず)



さらには、ショートコースの方では、
ドリフトコンテストが開催されていると言うから、華やかだ。



第5駐車場でも、カート大会が行われるんだって。



各々が相乗効果にて盛り上がること間違いなし!



言うこと無いのだ。きっとオレ達の熱意を神様が受け取ってくれたのサ。



結局9/17は、

FISCO内のほとんどのエリアで

イベントがあるのだ。

Z CraZy in the FISCO Episode 7 bookmark Edit

イベントスクェア=Event Square



要約すると、



祭事開催可能多目的空間



となる。



そうなのだ、祭事を開催しちゃうぜ~~。



うん、開催場所を“第5駐車場”ってするより



“Event Square”ってするほうがカッコイイじゃん。



横文字だからね!



なんたって、 Carnival なんだからね!



さっそく、会場内配置を検討するために、平面図を入手する。

しかし、寸法はわかっても、雰囲気がわからない。

景色や備品、入り口の平坦度(コレ、Zオーナーには大事!)

このあたりを調査しなければイケマセンね。



FISCO営業課に再び連絡する。

“見学&調査に行きたいのですケド…”

「はい、どうぞいらっしゃってください」とのこと。

こちらの真剣な態度、企画へ対する本気の姿勢。



それに応えてくれるのね、やはり相手もクルマ好き。



途中のルートの確認や、道路の目印発見も兼ねて、
ツーリング企画となった。
自分たちで走行しながらチェックすることが一番だ。



目的の東ゲートに到着し、事務所に挨拶に行く。



連絡して段取り済みなので、快く迎え入れてくれる

そして同行メンバーのなかから特殊任務調査隊を組む。

2By2の1台に、大人4人が乗り込んだ。



経費削減のための栄光の選抜部隊。



さ~~、ついに新装FISCOに乗り込むぜ!



じゃー行ってくるよ、みんな待っててくれ。



ギアを1速に入れて、クラッチを……



「あれ、他の皆さんは行かれないのですか?」



あ、いや、まあ、何人かでも十分です、写真撮りますし

(内心…入場料がもったいないんですよ)



「せっかく調査にいらしたのですから、皆さんでこちらから入って下さい」



へ!?



「さ、どうぞ、ご自分達のZで。
やっぱりサーキットにはスポーツカーが似合いますよ」



ニコニコ♪

ハイ! ありがとうございま~~す



このFISCOの待遇と心意気に、オレ達は胸が熱くなった!

(財布も厚いままだった=笑)

なんともニクイ配慮じゃないか!



tetsuya.さんが言っていたよ。

こんなふうに受け止めてくれるなら、

オレ達も絶対に成功させよう。



相手の気持ちに、

精一杯応えるのが、

Force流の交際だ。



握手を差し伸べてくるならば、抱擁で返す!



日本最高のサーキットを経営している、いわば1流企業だ。

こちらも、開催内容だの規約次項だの、細かく質疑応答してきた。

お台場の実績も説明したし、普段の活動も紹介した。



だから、単なるZのオーナーズクラブというより、
確固たる運営、しっかりとした理念の元に統率された“団体”であると
認識してくれたんだと思うのね。



そういうふうに対等に見てくれたことが嬉しいよね。



この調査一行からの写真と情報が持ち寄られ、図面も起こした。



徐々に具体化してきて、

気持ちが盛り上がっていく。

Z CraZy in the FISCO Episode 8 bookmark Edit

イベントスクェア=Event Square

要約すると、

祭事開催可能多目的空間

となる。



おっと、Episode7と同じだな。



そう、イベントやるためのスクエアであって、
決して駐車場ではないのです。



だ~~か~~ら~~、

路面に駐車レーンがない(@_@ ;)



ところが、当日は半分駐車区域としなけりゃなんないの。

ちゅーことは、即席レーンを作らなければ。



もちろん借りてるスペースなので、チョークなどで書けない。

学校のグランドみたいに石灰のライン引きも不可!

しかも、朝から準備&計測して、退場までには撤去。



たくさんの来場者に来て頂きたいから、なるべく多く区切りたい。

しかしクルマに傷つけたくないから、区画には余裕が欲しい。

誘導人数を割きたくないから、通路は広くしたい。



スタッフの入場から、受付開場まで、制限時間は2時間ぐらい。

入場可能台数を500台以上に設定。

ショップさんの参加情報は、この時点で15店舗。



敷地総面積、お台場の約3倍の26700㎡、

我が家の敷地の235倍、約8000坪。



どーーーーーする?

アイフル~♪



この短時間で準備完了させるのだ。



マジで、ご利用は計画的に、しなければ!



FAXでもらった土木施工図から、CADで会場平面図を作成。

苦心して、レイアウトを決めて実行委員会にて公開する。



すると……



観測班のTakayukiちゃんたちから指摘が入る。



ここは立木があって、視界が遮られる。

この入口は段差があって、車高が低いと侵入不可。

売店はこっち側だから、とか、



あたりまえだが、測量図面と違うわけよ。

特命リサーチの潜入調査隊に参加していないので、
現場の状況までは把握しきっていなかったのだ。



これはオレの責任だ。



やはり現場レポートが最重要なので、彼らのアイデアを重視。
しかも、音響班からの指定で、配線延長距離の制限がでる。
さらに、有効音場範囲も限定されて…



ピンチ!



その上、いろんな方面から参加希望ショップの情報が!



ウレシイ悲鳴ではあるが、現在の配置に入りきらないじゃん



………ハイ

………デハ、全面変更致シマス。



よ~~~~し、もういっちょやってヤロウぢゃないの!

限られた状況にマッチさせる配置を作るぜ。

プロジェクトXだ!妥協は許されない。



ここから先は、睡眠時間を削るしかない。
(毛髪も削られるが、覚悟!)



とにかく配置をキメルのがオレの仕事だ。

その先に、備品やプログラム作成で苦労するスタッフ達だっているんだ。



掲示板での告知も始まり、

前進あるのみ、



後退無し!

Z CraZy in the FISCO Episode 9 bookmark Edit

時は6月、梅雨空が広がる頃。

紫陽花の可憐な花びらを滴が滑る。



ちょうど映画の撮影を控えて、
その準備にも追われ日が続くのだ。



全員統一のステッカーを貼るために集まったり、
集合時間や場所の確認に、一同てんやわんや!



それにイベントの作戦検討といった作業が平行する。



そりゃ大騒ぎサ!



7月の土曜はすべて撮影が入る。

しかも、ほとんどのメンバーが“出演”だ。

この映画“SPEED MASTER”に関してはいずれ書きます。



撮影現場に、Forceスペースを確保してもらったので、

そこに本部を設置して一晩滞在する。



そう!実はソコがイベント実行委員会となったのだ。



主役級の女性キャスト“リオ”が乗るZ32や、
そのほかの出演車両もFISCOカーニバルでお披露目。

イベント当日までには、メディアへの宣伝も開始されるので、
現場で大公開!ってな作戦もOKがでました。



しかも、リオ号のバイナルデザイン担当の、

あの大阪の巨匠、アート界の風雲児、じみぐるま。氏も、

じみぐるま研究所としてイベントに出展決定。



しかも、撮影にまで登場しくれて、
福岡ZeusのTAKA氏、Force岡山のJERSEY氏と揃って、
じみ研ワールド、ここにあり! と世界中にアピール。

リオ号にバイナル施工したトミークラフトさんも顔を出してくれたので、
そのまま、打ち合わせにも突入したのだ。



本部テントには、tetsuya.さんがドン!と構えていて、



これって、すでに、イベントじゃん!



そうだね、この撮影シーンをFISCOで再現しよう。

SPEED MASTERエリアを作っちゃえ。



このときに、配置案のアイデアが浮かんできたのだ。



同じ頃、事務局長のりっくん(skyrik氏)の傑作、
イベント用パンフレットチラシが完成する。

すばらしいデザインで、人目を引く。

これだけのモノを、速攻で作り上げる彼の才能にビックリだ。



これがあれば、広報活動に入れる。



ネットワーク上での発表も大切だけど、
やはり、オフなどで直接会って、Zオーナー達に説明したい。

近隣のカー用品ショップなどにも配布できるぞ。

とにかく、1つのアイテムが完成したことで、



一気に全員のハートはスパークだ♪



平日大黒オフ委員会の方でも、FISCOの宣伝開始。

ハルちゃんの千葉オフでも蒔かれていく。

オートバックスさんやガソリンスタンドに配ったり、
行きつけのディーラーにもお願いしたり。



作成者の事務局長は、常連のラーメン屋にも貼る!



参加予定のショップさん達も、ホームページ上に記載してくれる。

やはり企業のページだからサクセス数も多いでしょう。



ならば、こちらも出展予定社を宣伝しなきゃ。



ForceのHPにも、

特設ページを作って本格始動だ。

Z CraZy in the FISCO Episode 10 bookmark Edit

映画に合わせて、マシンのモディファイしていたメンバーも、
バッチリ完成し、撮影も無事に終了して、
9/17に向けて各自万全な体制になった。



Forceのトップページも、
まぁくんがリニューアル。

これまたカッコイイデザインにしてくれて、
しかも出展ショップのロゴも並んでいる。



掲示板には、さっそく問い合わせなどが書かれた。



加えて、お台場に引き続きポスターも作成してくれた。
おしゃれなデザインはカンペキですね。

終わってからは記念品にもなるような出来映え。



さてさて、動いているのはそれだけではありません。

人目に付く華やかな表舞台以外にも、
大道具などの、イベントを支える準備部隊も頑張ってます。



機材調達に奔走してくれた
kazube&Katharineから、

電源車両の確保がOKという連絡が入りました。
音響班と容量を確認して、サイズを決定します。

さらに、この山梨の首領カップルは、
本部用のテーブルや椅子、
スタッフの飲み物を冷やしておく、冷蔵機まで集めちゃう!

さらに、輸送車両まで揃えてくれちゃいます。
たぶん、この二人に持って来られないモノはない!



kazubeちゃん、飛行機持ってる?

はいよー、ありやすよ、いつまでに要ります?



ねーねーキャサリン、ロケットどこかにないかな?

押し入れにあるわ♪
でも重いんでチョット手伝ってもらえます?



……



レンタル品はDai.ちゃんが
大活躍してくれます。

トランシーバーや駐車場で使うカラーコーンなど、
知人を当たって、安く借りてくれたのね。



プロではないはずなのに、

すばらしい機動力&行動力だよ。



配置図の最終形もできあがって、全体打ち合わせに入る。
このころには、当日の参加メンバーが決まっているから、
全体を10班に分けて、役割を決めていきます。



駐車スペースの設営隊長のTZWちゃんは、
広大な面積を簡単に区切る作戦を発案する。

すっげぇーのは、その作戦実行のアイテムを自作しちゃうってこと。



DIYのForce魂、

炸裂!



最長部100m近くになる、レーンを正確に素早く作業する。
直角に、直線に、距離もピッタリで。



誘導隊長のじゅんちゃんも、誘導に使う看板や、
赤い棒を、日用品の廃品を利用して作成する。

これぞ、リサイクルのエコイベントだ。

笑うなかれよ!
そのサランラップ芯の誘導棒、十分に機能するんだぜ。

しかも、何本も作れるから、誘導班で標準装備品だ。

クルマで来る来場者にとって、
遠くからでもはっきり見えることが大切。

なるべく多くの誘導員に持ってもらいたいから、安価に作る。
この意気込みなのね。



入口看板なども、すべてじゅんちゃんの自作品。
まるで学生時代の文化祭を思い出すよね。
時間を掛けて、丹精込めて1本1本作業する。



手作りだからこそ伝わる



“何か”



があると思うんだ。


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